瓦 寒割れ

瓦の寒割れって何?寒割れに気づいたらすべき事とは?

台風や地震があったわけでもないのに、瓦の表面が割れているのを見たことがあるかもしれません。
それは瓦の寒割れかもしれません。
瓦の寒割れとは何でしょうか?
寒割れに気づいたらどうすれば良いのでしょうか?

 

 

★瓦に溜まった水分が凍って瓦を弾き割ってしまう現象を寒割れと言います。
★瓦の寒割れに気づいたら専門業者に修理を依頼しましょう。

 

 

寒い地域に多い寒割れ現象

土で出来ている瓦は釉薬が塗られているとはいえ、経年劣化などにより瓦の吸水率が上がって雨水が染み込んでしまいます。
寒い季節に瓦が冷えると、瓦にしみ込んでいた水分が凍結し、体積が増え膨張して瓦の表面を弾き割ってしまいます。
この現象を寒割れと言い、地域や職人によっては凍て割れ、凍害と言うこともあります。
寒い地域でよく見られる現象で、屋根でも日があたりにくく乾燥しにくい北面や、風の影響を強く受けている棟部分でよく見られます。
しかし、中には瓦の製造の時点で乾燥や焼成が充分ではないまま出荷されている瓦は耐久性が弱く寒割れが起こりやすい傾向があります。
自然の力が大きく影響するものの、瓦の種類によっても寒割れの起こりやすさは違いますので瓦の選び方には注意しましょう。

 

 

瓦の寒割れを見つけたらすぐに補修を!

瓦のひび割れ同様、寒割れを起こした瓦も放っておくと、そこから雨水が浸水して野地板を腐らせ、雨漏りの原因になります。
割れて動きやすくなっているため、瓦が落下する危険もあるので放っておくのは危険です。
中には、割れた瓦の破片が雨樋に詰まって、雨水が流れなくなってしまう場合もあり、寒割れ部分だけでなく屋根や家全体に影響を与えることさえあります。
そのため、出来るだけ早く補修を行いましょう。
自分で防水テープを貼って繋ぎ合わせ、応急処置を行うことも出来ますが凍結によって弾き割られた瓦は、予想以上に粉々になっている可能性がありますし、耐久性や防水性も劣っています。
専門業者に依頼して新しい瓦に差し替えてもらいましょう。
イエコマでは、瓦の差し替えを5枚7,500円、6枚目以降はプラス750円/枚で行うことが出来るので、部分的な軽度のダメージ段階であれば、1万円程の費用で修繕できるかもしれません。
また、屋根の知識のある専門業者を呼ぶことで、寒割れが起きにくい吸水率の低い瓦を提案してくれるなど、予防策も教えてくれます。
寒割れに気づいたら、トラブルが悪化する前に自分でどうにかしようとせず、屋根工事に特化した専門業者に修理を依頼しましょう。

 

 

まとめ

瓦に染み込んだ水分が凍結し、体積が増え膨張して瓦の表面を弾き割ってしまう現象を寒割れと言います。
寒割れを放っていると雨漏りや雨樋の詰まり、瓦の落下という大きなトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
早い段階であれば数枚の瓦を新しい瓦に差し替えることで修理が行えるので、寒割れに気づいたら自分で行わず早めに専門業者に修理を依頼しましょう。