瓦 葺き替え

瓦の葺き替え時期はいつ?時期を遅らせて悲惨な結果に!?

瓦のズレに気づいた、劣化が気になっているので、そろそろ瓦の葺き替えをすべきなのでは?と思っておられるかもしれません。
瓦の葺き替え時期はいつなのでしょうか?

 

 

★瓦の種類によって異なる耐用年数を目安に葺き替え計画を立てましょう。
★雨漏りや下地の腐食、瓦に割れやズレが見られるなら葺き替え時期のサインが出ています。

 

 

瓦の種類と耐用年数を目安に!

屋根に使われている瓦は大きく分けて、日本瓦・スレート瓦・ガルバリウム鋼板で、それぞれ耐久性が異なります。
耐久性が高く、メンテナンスフリーと言われる日本瓦の耐用年数は50〜100年以上とされています。
そのため、日本瓦は築45年以内であれば補修で充分なケースが少なくありませんが、築30年を目安に確認を行うことをおススメします。
またバリエーションが豊富で、最近の住宅に多く起用されているスレート瓦の耐用年数は20年程が目安で、ガルバリウム鋼板の耐用年数は40年程です。
しかし、スレート瓦は5〜10年に1度、ガルバリウム鋼板の場合は20年に1度の定期的な塗装を行わなければ劣化が進み、葺き替え時期が早まってしまいます。
このように瓦の種類によって耐久性が異なるので、前もって葺き替え時期を計画する際には、瓦の耐用年数を目安にしましょう。
しかし耐用年数はあくまでも、材料が機能を保ち続けられる期間なので、家が建つ環境や気象条件によって葺き替え時期が変化してきます。
定期的な調査が必要です。

 

 

適切な葺き替え時期を遅らせると危険!?

瓦の耐用年数を目安にして葺き替え時期の計画を立てることが出来るものの、既に屋根に葺き替えすべきサインが出ている場合もあります。
例えば、多少の衝撃に強い瓦とはいえ台風による飛来物によって瓦が割れてしまった場合や、苔が生えている、瓦のズレ、反りが見受けられる場合があるかもしれません。
それらの問題は、すぐに洗浄や部分的な瓦の取替え、補修を行えば充分なケースが一般的です。
しかし、耐用年数内で一度もメンテナンスをすることなく放っておくと下地にまで影響し雨漏りを引き起こしてしまいます。
既に雨漏りが発生している場合や、スレート瓦で反りが出ている場合、金属屋根で錆や腐食が出ている場合は、補修では補えず葺き替えが必要になります。
適切な時期に葺き替えを行わなければ、雨漏りや、腐食を進める原因となり、大掛かりな工事が必要となる悲惨な結果を招きかねません。
補修で充分か、葺き替えをすべきか、適切な時期を判断するためには、専門知識が費用です。
既に気になる部分があるのであれば、すぐに専門業者に調査を依頼しましょう。
補修も葺き替えも行える業者に依頼すれば、適切な時期に必要な屋根リフォームを行うよう教えてくれます。

 

 

まとめ

瓦の種類によって耐用年数が異なるので、耐用年数を目安に葺き替え時期を決めることが出来ます。
しかし、築30年以上で、雨漏りが発生している場合や瓦にズレや割れ、腐食が見られる場合は葺き替え時期のサインが出ています。
放っておいて雨漏りなどの悲惨な結果を招く前に、専門業者に調査を依頼し適切な時期に葺き替えを行うようにしましょう。

 

瓦の葺き替え費用は塗装の倍?!葺き替えと塗装はどっちがいいの?

瓦の葺き替えを考えているけど、高いのでは?と感じておられる方は少なくありません。
安く出来る塗装の方がいいのでしょうか?

 

 

★瓦の葺き替えは塗装の、およそ倍以上の費用がかかります。
★葺き替えと塗装では目的が違うので安易に費用で比較してはいけません。

 

 

作業内容が違うから費用も倍!

瓦の葺き替は塗装に比べ、確実に費用が高くなります。
それは、それぞれ作業内容が異なり、それにかかる費用が違うからです。
塗装の場合は、足場・養生・高圧洗浄・下地処理・塗料などに費用がかかります。
対して、葺き替えの場合は、足場・既存瓦の撤去と処分・下地の補修・新しい瓦などに費用がかかります。
このように足場以外は、作業内容が違い、当然見積りの内訳も違ってきます。
そのため、塗装は40〜60万円に対し、葺き替えとなると50〜200万円と倍以上の費用がかかります。
ですから、同じリフォーム方法内で塗料や瓦の種類で費用を比較するのは良いことですが、葺き替えと塗装を費用で比較してもあまり意味がありません。

 

 

安易に費用のみで比較するのは危険!

葺き替えと塗装は、費用が倍近く違うので出来るだけ安い方法で!と比較したくなるかもしれません。
しかし、そもそも目的が異なることを忘れないようにしなければいけません。
塗装は劣化した瓦の表面に塗ってある塗膜を修繕する目的がありますが、葺き替えは瓦そのものや、下地の修繕を目的としています。
そのため、瓦にヒビが入っていたり雨漏りが起きていたりするのに、塗装のみで見た目のみを綺麗にしても、原因部分を修繕出来ていないので雨漏りを防ぐどころか劣化や腐食は進む一方です。
反対に、瓦は綺麗で塗膜のみ修繕すれば充分な場合に葺き替えを行ってしまうと無駄な費用をかけることになりかねません。
中には、「半分の費用で工事出来るので塗装がいいですよ!」と価格のみで勧めてくる業者がありますが、屋根の現状をよく把握して目的をはっきりさせておかなければ、安易に費用のみで比較してリフォーム方法を決めてしまうと費用も工事も無駄になってしまいます。
また、リフォームの時期も考慮に入れる必要があります。
スレート瓦は一般的に、塗り替えは5〜10年毎に、葺き替えは下地が劣化してくる30年毎と言われます。
築30年以上経っているのであれば、定期的に塗装を行っていたとしても葺き替えを行う方が家を長く安全に守れます。
目先の費用にとらわれず、数十年単位で屋根リフォーム計画を行うことで、結果的に費用をおさえたリフォームが行えます。

 

 

まとめ

一般的に塗装は40〜60万円に対し、葺き替えとなると50〜200万円と倍以上の費用がかかります。
しかし、作業内容は異なり、塗膜の劣化に対しては塗装、屋根材の劣化に対しては葺き替え、とリフォームの目的も異なるので安易に費用だけで比較するのは危険です。
優良業者に適切な調査を行ってもらったうえで、葺き替えすべきか塗装すべきかを決定しましょう。

 

瓦の葺き替えはDIYで出来る?それって無謀な挑戦!?

DIYで家のリフォームを行うのは楽しいですよね。
ここまできたら、瓦の葺き替えもDIYで出来るのでは?DIYでやれば、費用も抑えられるのでは?と感じておられる方も少なくないかもしれません。
瓦の葺き替はDIYで出来るのでしょうか?

 

 

★DIYでの葺き替えは無謀!高所作業は事故のもとです。
★リフォーム業者でも施工不良が多い葺き替え工事。知識不足は雨漏りを引き起こします!

 

 

事故を招く無謀な作業

瓦の葺き替えは、内装の床の張り替えや設備の取替えといった一般的なDIYとは環境が異なります。
室内での作業と違い、屋根の上での作業になるので、高所作業での知識や技術、経験がなければ転倒や落下といった重篤な事故を招きかねません。
屋根リフォームを行う優良業者は、確実に足場を設置し、専用のハシゴを使って工事を行います。
脚立だけで登れる屋根でも、足場を設置しなければ危険を伴う作業だからです。
また、材料の上げ下げや、炎天下での作業は体力をかなり消耗しますし、急な天候の変化によって滑りやすい環境になる場合もあります。
瓦の葺き替えは適切な休憩や監督のもとに行われる工事です。
仮に自分で足場を組むことが出来るとしても、外での高所作業はプロでさえ安全面に気を払う環境なので、安全面を考えるとDIYによる瓦の葺き替えは無謀な作業と言えます。

 

 

知識不足が雨漏りの原因に!

安全を確保したうえで、作業そのものは独学で行えるかもしれません。
しかしプロをうたっている業者でも、屋根に関する専門知識や技術不足からの施工不良によって、雨漏りを引き起こしているケースが少なくないことをご存知でしょうか?
瓦の種類、修繕方法、作業の流れなど、それぞれの家に合った方法で行わなければ、どんなに見た目が綺麗になったとしても雨漏りなどの問題を引き起こしてしまいます。
DIYで葺き替えを行うと、確かにコストダウンは図れます。
しかし、時間や手間はかかりますし、知識不足で雨漏りを引き起こしてしまうならどうでしょうか?
そのことが原因で再リフォームを行うことになってしまえば、余計な費用がかかることになってしまいます。
また、知識がないまま自分で判断すると、塗装や簡単な補修で充分な場合でも大掛かりな葺き替えを行い、無駄な費用をかけてしまうかもしれません。
確実に短期間で瓦の葺き替えを行うためには、DIYではなく専門知識があり丁寧な作業が行える業者に依頼しましょう。

 

 

まとめ

高所作業での瓦の葺き替えは、知識や技術が無ければ転倒や落下など事故を招き、雨漏りの原因を自ら作り出しかねません。
瓦の葺き替えをDIYで行うのは、無駄な費用がかかる無謀な挑戦といえます。
知識や技術のある専門の業者に依頼しましょう。

 

瓦の葺き替え単価の違いはココにあった!見比べたくなる単価の違い!

瓦の葺き替え費用をネットなどで調べる50〜200万円と、価格の幅が広いことにビックリされるかもしれません。
なぜこんなに差があるのでしょうか?
葺き替え単価の違いはどこにあるのでしょうか?

 

 

★葺き替える瓦の種類によって単価が異なります。
★単価相場が適正価格だとは限らないので工事内容を理解しておくことが重要です。

 

 

瓦の種類によって異なる単価

瓦の葺き替え工事と偏に言っても、費用の相場は一律ではありません。
その理由のひとつは、葺き替える新しい瓦の種類によって単価が異なってくるからです。
最も使用されているスレート瓦の相場は5,500円/uなのに対し、日本瓦の相場は9,500円/uですし、人気のガルバリウム鋼板の相場は6,000円/u、セメント瓦の相場は7,000円/uと、単価相場が異なります。
さらに、それぞれの瓦のメーカーや付属の機能などによっても異なってきますし、既存の瓦の種類も影響します。
最も葺き替え費用が高いと言われる日本瓦は、瓦そのものの単価が高いことが関係しているのです。

 

 

単価が変わる部分を比較する!

単価を比較する際には、屋根材の種類だけでなく、工事内容や必要な部材・用途を理解したうえで見積もりの内訳を比較することが大切です。
葺き替え工事の内訳には、足場設置代、既存屋根材の撤去・処理費用、下地の補修費用、防水シート代、新しい屋根材の費用、その他管理費や諸経費が含まれています。
このうち、工事に絶対必要な足場設置代や既存屋根材の撤去・処理費用などは、屋根の状況に関係なく大きく変動するものではないため、単純に単価の安さを比較することが可能です。
しかし、下地の補修費用は現在の屋根の状況によって大きく変わってきます。
今のところ大きな問題はないものの、瓦や漆喰の寿命を考え早めの瓦の葺き替えを行う場合は、下地に問題がなく補修費用がかかりません。
しかし、既に雨漏りが発生し、天井裏や構造部にまで腐食が進んでいる場合は、補修をしっかりと行わなければいけないので費用は高くなります。
内訳の工事名だけで単価相場を調べて比較すると、工事費が高いのではないかと感じたり、そのために悪徳業者ではないかと疑ってしまったりすることさえあります。
また、相見積もりをとった際に、下地補修の価格が業者によって大きく異なる場合は、必要な工事が行われない可能性が考えられるので、作業内容も尋ねるようにしましょう。
見積もりの項目ごとの単価を比較することは、価格の違いを知り適正価格で葺き替えが出来るだけでなく悪徳業者を見分けるうえでも効果的です。

 

 

まとめ

瓦の葺き替え費用相場が50〜200万円と幅があるひとつの理由は、瓦の種類によって5,000〜10,000円/uほどの単価の違いがあるからです。
材料によって葺き替え費用が異なってくるので、材料別に単価を確認しましょう。
また葺き替えは、家ごとのオーダーメイドになるので既存の屋根の状態や瓦の種類、使う材料によって単価は異なってくるため、自分の家の状況や工事内容をある程度把握したうえで比較するようにしましょう。

 

瓦の葺き替え費用が相場と違う!?理由を知れば適正価格が見つかる!

提出してもらった瓦の葺き替えの見積もりを見て、ネットで調べていた相場と違うと不安になっていませんか?
相場と違うから悪徳業者なのではないかと心配になるかもしれません。
瓦の葺き替え費用の相場は当てにならないのでしょうか?

 

 

★瓦の葺き替え費用の相場は地域によっても異なります。
★地域別の相場や適正価格を知るには相見積もりをとる事が効果的です。

 

 

地域によって異なる葺き替え相場

ネットなどで瓦の葺き替え費用の相場を調べると、50〜200万円になっていることが一般的です。
相場と言っても価格の幅が広いのが現実です。
この幅の理由のひとつには、地域によって相場が違うという点が関係しています。
屋根工事専門業者が多い地域では、競合し合って葺き替え費用の相場が全体的に安くなる傾向があります。
他にも、同じ屋根の面積や同じ材料を使っても、全体的に葺き替え費用が高いエリアもあります。
それは、葺き替え作業項目のひとつ、既存の瓦の処理費用の違いが関係しているかもしれません。
地域によっては、廃材処理費用が高いからです。
他の瓦の補修費用の相場や葺き直しの費用がそれほど全国の相場と変わらないにも関わらず、葺き替え費用だけが、特に相場より高い場合は、瓦の処理費用の違いが影響しているといえます。

 

 

自分の地域の相場を知る!

地域によって葺き替え費用の相場が異なるので、ネットで調べる際には地域を限定して調べることによって、より現実的な相場を知ることが出来ます。
さらに、効果的な方法としては相見積もりをとることです。
葺き替え費用に違いを出すのは、地域の違いだけでなく屋根の状態です。
現在の屋根の状態によって必要な補修があり、それにかかる費用が違ってきます。
相場と見積もりの費用を比較する理由は、適正価格で工事が行われるかを知るためではないでしょうか?
1つの業者が出す見積もりと地域相場を比較するよりも、同じ地域で活躍している屋根業者数社から見積もりをとって比較する方が、自分の家の適正価格を把握することが出来ます。

 

 

まとめ

ネットなどで調べる瓦の葺き替え費用の相場と、見積もりでもらう費用に違いが出る理由のひとつには地域によって葺き替え費用の相場が違うからです。
屋根工事専門業者が多い地域であれば安くなる傾向がありますし、廃材処理費用が高い地域では自動的に葺き替え費用も高くなる傾向があります。
全国的な葺き替え費用の相場はあくまでも目安として、地域別の相場を確認すること、さらには家別の適正価格を知るために相見積もりをとることによって現実的な価格の比較が出来ます。

 

瓦の葺き替え方法とは?葺き直しではダメなの!?

瓦の葺き替えを勧められたものの、高額な費用を出すわりに何をするのかよく分からないという方は少なくないかもしれません。
しかも、葺き直しの方が安いと聞いたけど、葺き直しではいけないの?と思っておられるかもしれません。
瓦の葺き替えの方法とはどのようなものなのでしょうか?

 

 

★瓦を新しくして屋根材を総入れ替えするのが瓦の葺き替えです。
★スレート瓦や金属瓦は葺き直しをしても意味がありません。

 

 

屋根材を一新する葺き替え

瓦の葺き替えとは、屋根の構造部分を残して、部材を一新する工事のことです。
葺き替えを行うためには、まず既存の瓦を全て撤去する必要があります。
屋根の一番てっぺんにある棟瓦から撤去し、上から徐々に1枚1枚外していきます。
瓦、漆喰、コーキング、葺き土などを全てを除去し、防水シートも撤去します。
この時に基礎となる野地板を確認し、雨漏りなどが起きていればその部分を撤去、補修し綺麗に掃除をします。
その後、新しい瓦を敷くために基礎となる野地板を敷き詰め、その上に防水シートを貼ります。
下地が完成すれば、新しい瓦を今度は下から順に貼っていき、最後に棟瓦を貼り終えれば瓦の葺き替えが完了します。

 

 

瓦の葺き直しでは意味がない!

瓦を新しい瓦に総入れ替えする葺き替えに比べ、既存の瓦を再度利用する瓦の葺き直しは費用が安くなります。
同じようなことをするのであれば、費用が安い方が良いのではないかと思われるかもしれませんが、葺き替えと葺き直しは目的が違います。
瓦の中には、日本瓦のように寿命が長く100年以上もつものがあります。
しかし、漆喰や防水シートなど瓦以外の部材の寿命は20年程で交換や塗り直しが必要となります。
日本瓦は20年程であれば、まだまだ綺麗な状態で充分耐久性もあるので、葺き直しによって他の部材だけ交換すれば屋根を安全で綺麗な状態に保つことが出来ます。
しかし、スレート瓦の場合は、表面に塗られた塗料によって防水効果を保っており10年に1度の塗装によって瓦の防水性・耐久性を保つことが出来ますが、寿命は20年程なので20年目には塗装の時期と葺き直しの時期が重なってしまいます。
塗装と葺き直しを行うことも出来ますが、スレート瓦そのものの寿命が来ているので塗装をして葺き直しをしても意味はありません。
スレート瓦の場合は、20年目を目途に葺き替えを行う方が屋根の状態を保てます。
また、金属瓦の場合は、瓦を1度撤去すると、その際に変形してしまい再利用が難しくなってしまいます。
金属瓦の特徴上、葺き直しは出来ず20年に1度の塗装で耐久性を保ち、寿命の40年目を目途に葺き替えの選択肢しかありません。
また日本瓦の場合も、屋根にかかる重さを軽くして耐震性を図る目的の場合は、金属瓦を選択するなど瓦の種類を変える必要があるので必然的に葺き替えになります。

 

 

まとめ

瓦の葺き替えは、既存の瓦、葺き土や防水シートなど、構造部分を残したうえで全て綺麗に撤去し、新しく野地板や防水シートを貼って新しい瓦を設置する方法で行います。
葺き替えより費用の安い瓦の葺き直しは、寿命が長く綺麗で防水性・耐久性を保てる日本瓦の屋根を20年程でリフォームする時にのみ使えます。
耐震性を高める目的で屋根材を変える場合や、塗装でメンテナンスを行うスレート瓦であれば寿命の20年程で、1度撤去すると変形してしまう金属瓦であれば寿命の40年程で葺き直しではなく葺き替えを行いましょう。