瓦の漆喰の代わりにセメントは使えないの?代わりになるものとは?
瓦の漆喰部分が?がれるとセメントのような塊が落ちていることがあります。
見た目が似ているし、漆喰の代わりにセメントは使えないの?と思うかもしれません。
瓦の漆喰の代わりに適しているのはどんな材料なのでしょうか?
★瓦の漆喰の代わりにセメントを使うと瓦を傷めます。
★瓦の漆喰の代わりに南蛮漆喰が使われます。
接着するだけのセメントはダメ
屋根の頂上部分の棟瓦を固定し、雨水の浸入を防ぐために漆喰が使われています。
そんな漆喰の代わりとしてセメントを使って棟瓦の修繕を行っている業者をたまにみかけることがあります。
しかし、これは漆喰の役割を知らない知識のない業者が施行した証拠です。
セメントを漆喰の代わりに使うことで、瓦を固定する接着の役割を果たすのは事実ですが、性質上すぐに問題が生じます。
なぜなら、漆喰には繊維質が含まれているため、割れや剥がれを防いでくれています。
しかし、繊維質を含まないセメントでは短期間で剥がれが起きてしまいます。
セメントでの修繕は瓦を固定できるため、一見綺麗に出来たように感じるかもしれませんが、すぐに不具合を生じさせるセメントを漆喰の代わりに使うような業者は、屋根修理の知識が無いと思って注意しましょう。
葺き土の代わりにもなる南蛮漆喰
セメントを漆喰の代わりに使うことはおススメ出来ませんが、漆喰の代わりに使えるものもあります。
それは南蛮漆喰です。
漆喰という名前が入っていますが、南蛮漆喰は普通の漆喰とは異なり、特殊なシリコンが入っています。
そのシリコンによって、漆喰より耐久性や防水性に優れているため寿命が長く、漆喰の代わりに使う業者が増えています。
また、漆喰との大きな違いとして、漆喰は葺き土と併用して使用しますが、南蛮漆喰は葺き土の代わりも担います。
南蛮漆喰のみで漆喰も葺き土の代わりにもなるため、人気の便利な材料です。
しかし、透湿性の高さという点では、漆喰の方が優れています。
メジャーになっている南蛮漆喰ですが、漆喰ならではの良さもあるので、特徴を知ったうで漆喰か、漆喰の代わりに南蛮漆喰を使うか決めるようにして下さい。
まとめ
棟瓦の漆喰部分の補修を行う際、漆喰の代わりにセメントを使う業者がありますが、セメントには繊維質が含まれていなため、すぐに剥がれてしまい瓦を傷める結果になるので適していません。
最近は漆喰の代わりに、耐久性や耐水性に優れ、葺き土の代わりにもなる南蛮漆喰が使われます。
漆喰の役割や特徴を知っていないと、漆喰の代わりに使えるものを判断することが出来ないので、瓦屋根の専門的な知識がある業者に依頼することが重要です。