瓦 漆喰 寿命

瓦と漆喰の寿命は違う!屋根の寿命を握っているのはどっち?

瓦は綺麗な状態なのに漆喰が?がれているという家は少なくありません。
瓦と漆喰の寿命は違うのでしょうか?
瓦が綺麗であれば補修の必要はないのでしょうか?

 

 

★瓦の寿命は100年以上ですが漆喰の寿命は20年程です。
★漆喰の劣化が屋根の寿命に影響を与えます。

 

 

漆喰の寿命は瓦の寿命の半分以下!

築何十年という日本家屋の中には、同じく何十年も持っている瓦があります。
瓦そのものはメンテナンスフリーと言われるように寿命は長く、50〜100年以上もの寿命があります。
対して漆喰の寿命は瓦の半分以下の寿命で20年程です。
直射日光や雨風に晒される漆喰は経年劣化によってヒビや剥がれが出てくるため10〜15年毎に補修工事が必要とされています。
さらに、強風や地震によって瓦がずれると瓦そのものに問題が無くても、瓦を繋ぎ合わせている漆喰が?がれてしまうこともあります。
瓦と漆喰の寿命は大きく違い、屋根に与える影響も変わってきます。

 

 

漆喰の寿命が屋根の寿命を握る!

瓦自体が綺麗でも、漆喰が劣化すると屋根全体の寿命を縮めることになります。
なぜなら、漆喰が寿命によりヒビや剥がれが発生すると、漆喰によって守られている葺き土が雨に晒され痩せていき瓦がずれやすくなります。
どんなに瓦自体が劣化しておらず綺麗な状態を保っていても、バランスを崩したり雨漏りが起きていたりするなら、屋根としては危険な状態になっているのです。
また、寿命が長い瓦でも漆喰の劣化が原因でずれたり、動きやすくなって瓦同士がぶつかったりすると、割れや欠けが生じる場合があります。
漆喰は屋根全体の瓦の面積に比べればほんの一部分ですが、漆喰の劣化は屋根の寿命に影響を与えるほど重要な部分です。
ということは、反対に漆喰部分の劣化を防げれば、瓦の長所である長い寿命を最大限に活かせるというわけです。
日本古来の土葺き工法の屋根にとって、漆喰が屋根の寿命を握っていると言っても過言ではありません。
そのため、屋根を守るためには、瓦の寿命だけでなく漆喰の寿命も意識しておく必要があります。

 

 

まとめ

瓦と漆喰はどちらも屋根を形成する部材ですが、瓦の寿命は長く50〜100年以上なのに対し、漆喰の寿命は20年程と大きく異なります。
経年劣化によって漆喰にヒビや剥がれが生じると、瓦がどんなに綺麗でも、ずれや落下の原因を作ったり、雨漏りの原因になったりしてしまいます。
瓦の寿命だけでなく、漆喰の寿命を意識してメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばすことが出来ます。