瓦の漆喰補修の費用が高すぎる!それって普通それとも悪徳業者?
瓦の漆喰補修の費用が高い!と感じる方は少なくないかもしれません。
しかし、漆喰の補修は必要な工事です。
高く感じる漆喰補修の見積もりの費用は、悪徳業者による高い設定なのでしょうか?
★瓦の漆喰補修の費用の相場は50〜150万円で葺き替えよりは安くなります。
★漆喰を丁寧に塗るのは数少ない職人技なので費用が高いのは当然です。
漆喰の補修費用は足場代が含まれている!
漆喰補修を業者に頼むと、費用の相場は1mあたり4,000〜7,000円です。
仮に漆喰の劣化が進んでいて棟瓦のずれなどが発生している場合は、漆喰の補修だけでなく棟の取り直し工事も行う必要があるので、棟の長さ1mあたり約10,000円が相場です。
さらに、瓦に割れがあり交換が必要な場合には、瓦の枚数分、追加費用がかかりますが、イエコマであれば瓦5枚までは7,500円、6枚目以降はプラス750円/枚で行えます。
これらの作業のみであれば、それほど高い費用になりませんが、2m以上になる屋根の上での高所作業は、足場の設置が義務付けられています。
そのため、漆喰補修でも瓦の葺き替えといった大規模な工事であっても、同じように足場費用がかかり、15〜25万円が相場です。
漆喰の補修費用に足場費用が加わると50万円〜、棟の取り直し作業や瓦の交換が加わると100万円程になります。
足場の費用はかかりますが、漆喰補修の費用と瓦の葺き替え費用を比較すると確実に葺き替えの方が高くなるはずです。
見積もりをとって、漆喰補修の費用が葺き替え出来るほどの100〜300万円であれば、悪徳業者を疑った方が良いかもしれません。
職人技なので高くなるのは当然!
コーキング補修で行う金属屋根の補修費用に比べると、漆喰補修が必要な日本瓦の補修費用は高いと感じるのではないでしょうか?
しかし、漆喰の補修費用が高いからといって悪徳業者だというわけではなく、費用が高くなる納得できる理由があります。
それは、漆喰の補修は知識と技術が伴う職人技だからです。
一般的に高所作業を伴う屋根職人が一人前になるには、最低でも3年以上、平均5年はかかると言われています。
漆喰を塗る職人は、屋根工事を行う職人の中でも日本瓦や漆喰の知識、塗るための左官技術など、さらに深い経験や技術が求められます。
一般住宅の屋根に日本瓦が使われることが少なくなっているのに伴って、職人の数も少なくなっており、特に熟練した職人となるとさらに人数は限られてきます。
屋根の寿命にも関わる漆喰を丁寧に確実に塗る職人を求めるのであれば、人件費は高くなり、自動的に漆喰の補修費用は高くなってしまうのです。
漆喰の補修費用は、他の屋根や補修費用に比べると高く感じますが、そこに技術料が含まれていると思うなら、確実に屋根を、家を守るためには必要な費用といえます。
まとめ
漆喰の補修費用は足場費用込みで50万円〜、棟の取り直し作業や瓦の交換が加わると100万円程になります。
屋根全体の面積を考えると漆喰補修は小規模なので高額に感じるかもしれませんが、足場の設置義務があることや、熟練した漆喰を塗れる職人が少ないことを考えると適正価格です。
しかし、瓦の葺き替えと同じぐらいの費用がかかることはありえませんので、あまりにも高い見積もりであるなら、すぐに依頼することなく内訳を確認し、他の業者にも見積もりを出してもらいましょう。