瓦の漆喰の正しい塗り方とは?塗り方を間違えて大惨事!?
瓦の漆喰を自分で修繕しようと思っていませんか?
簡単そうに見えて、塗るのに技術が必要なのが漆喰です。
漆喰の正しい塗り方とはどのようにすれば良いのでしょうか?
★隙間なく均一に塗る必要があります。
★大事なのは基礎を整えることで、塗り方だけではありません。
見た目さえ良ければいいわけではない!
漆喰を塗る際には、隙間なく均一に塗ることが重要です。
漆喰の塗り方を知らず、見た目のみを意識したり、知識が無く多めに頑丈に塗る方が良いと思ったりすると、漆喰を厚めに塗りがちです。
しかし、漆喰を厚く塗って瓦より飛び出してしまうと、雨水が漆喰に直接当たり雨漏りの原因になってしまいます。
知識や技術のある職人が漆喰を塗る場合には、まず厚さ10mm程度になるように均一に漆喰を詰めます。
その後、専用のコテを使って漆喰の表面を整え、瓦からはみ出して雨が漆喰に当たらないように調整していきます。
表面が整えれれた漆喰が乾燥すれば完成です。
基礎を調整しておかなければ意味はない!
瓦の補修のために漆喰を塗る際には、その塗り方ばかりに注意がとらわれてはいけません。
漆喰の補修を意味あるものにするためには、漆喰を塗る基礎となる葺き土部分を整えておくことが重要です。
そのためには、まず劣化したり、?がれたりしている古い漆喰を、下の葺き土が見えるまで綺麗に取り除きます。
漆喰の劣化が進んでいると、葺き土も痩せてしまいバランスを崩している可能性もあります。
漆喰を塗る前に基礎となる葺き土の表面を整え、凹凸を無くしておきましょう。
さらに、漆喰を塗る部分や周辺の土や汚れも除去して綺麗な状態にしておきます。
その後、漆喰が密着しやすいように葺き土を霧吹き等で湿らせておきます。
ここまでの作業で基礎を整え、やっと本題の漆喰塗りに入ることが出来るのです。
基礎部分となる葺き土の調整を確実に行っていなければ、仮に正しい塗り方で一見綺麗に漆喰が塗れたとしても、すぐに瓦がずれて漆喰にヒビが入ってしまったり、既に発生している腐食が内側で進行したりして雨漏りを引き起こしてしまうかもしれません。
まとめ
瓦の漆喰の正しい塗り方は、約10mmの厚さになるように適切量を隙間なく詰め、その後表面を均一に整えて瓦から出ないようにすることです。
この正しい塗り方によって漆喰が最大限に役割を発揮するためには、漆喰を塗る前に基礎となる葺き土を整えることも重要です。
漆喰の量や塗り方を間違えたり、基礎の葺き土を整えることなく漆喰を塗ってしまったりすると、一見綺麗に塗れているように見えても雨漏りの原因になりかねませんので、正しい知識や技術のある専門業者に依頼しましょう。