ガルバリウム 瓦

ガルバリウムへ瓦を替えるメリットとは?意外なデメリットも!?

屋根を葺き替える時に、瓦からガルバリウム鋼板に屋根材を替えることを勧められるかもしれません。
ガルバリウム鋼板に替えるメリットにはどんな事があるのでしょうか?

 

 

★ガルバリウム鋼板に替える最大のメリットは屋根の軽量化です。
★ガルバリウム鋼板を適正に施工できる業者は少なく、施工不良を起こしやすいので注意が必要です。

 

 

屋根の軽量化で耐震性アップ!

屋根の葺き替えで、瓦からガルバリウム鋼板に替える目的で一番多いのは、屋根の軽量化を図るという点です。
家全体のバランスを保つことが重要ですが、屋根を軽量にすることで、少なからず耐震性能をアップさせることが出来るからです。
ガルバリウム鋼板の重さは約17kg/坪で、これは日本瓦の約1/7の重さしかありません。
瓦の葺き替えのタイミングで耐震性の向上を意識するのであれば、部材の軽いガルバリウム鋼板を使うのは最適です。

 

 

デメリットも検討する!

屋根材を選ぶ際には、メリットだけでなくデメリットも検討しておくことは大事です。
ガルバリウム鋼板のデメリットと言えば、遮音性能や遮熱性能・断熱性能が瓦に比べ劣っているという点です。
金属屋根なので、雨音が響きやすく瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えたことで、雨の日の室内がうるさくなったと感じる方もいらっしゃいます。
対策としては、断熱材を入れることで、断熱性能を上げるだけでなく、遮音性能のアップにもつながります。
また遮音性能を上げるために、遮音性能に特化した種類を使うか、天井裏に防音処理を行うなどの対策を検討する必要があるかもしれません。
さらに、こんなにメジャーになっているガルバリウム鋼板で意外なデメリットかもしれませんが、適正な施工できる業者が少なすぎるという大きな問題もあります。
ガルバリウム鋼板は、正しく施工すれば金属系の屋根の中では、錆に強く寿命も長い屋根材です。
しかし、施工後のトラブルが多く、その原因は施工中の切断面の処理が不十分だったり、傷を少しでも付けてしまっていたり、サビやすい釘を使っていてサビが発生し、劣化の速度が早まったなど、大抵の場合施工不良が原因です。
残念ながら屋根業者の中でも、ガルバリウム鋼板の知識や施工技術が乏しい業者は多くあります。
ガルバリウム鋼板を屋根材として選ぶのであれば、経験豊富な屋根専門業者か、金属屋根専門業者など、知識があり施工が丁寧な業者に依頼しましょう。

 

 

まとめ

ガルバリウム鋼板に屋根材を葺き替えることで、軽量化によって耐震性が高まるメリットがある一方で、遮熱・断熱性能や遮音性能は瓦に比べると劣っています。
屋根を葺き替える目的を踏まえたうえで、ガルバリウム鋼板と瓦のメリット・デメリットをしっかり検討したうえで屋根材を選びましょう。
そしてガルバリウム鋼板に決めた場合は、ガルバリウム鋼板の知識や施工技術のある専門業者に頼まなければ施工不良を起こしてしまうので、業者選びは慎重に行って下さい。