ルーフィングの寿命は短い!日本瓦はメンテナンスフリーではない!?
ルーフィングが劣化しているので瓦の葺き直しが必要と言われビックリしている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
「日本瓦はメンテナンスフリーと聞いているのに、こんなに早く修繕が必要なんて!」と感じる方は少なくありません。
ルーフィングの寿命はどれぐらいなのでしょうか?
★ルーフィングの寿命は日本瓦の寿命の半分程です。
★ルーフィングの寿命に合わせてリフォームしなければ屋根の寿命は短くなります。
ルーフィングの寿命は瓦の寿命より短い!
日本瓦の寿命は50〜100年以上と言われています。
メンテナンスフリーとも言われる瓦なので、屋根の修繕なんて、ましては葺き直しなんて気にしていなかったかもしれません。
しかし、瓦の寿命に対し、瓦の下に敷く防水シート、ルーフィングの寿命は短く、20〜30年と言われています。
最近は長いもので60年程もつルーフィングもありますが、それでも瓦の寿命より短いです。
瓦単体では寿命は長いですが、屋根を構成する部材の寿命はそれぞれ違い、特に瓦とルーフィングでは培近く寿命が違います。
築30年の家の屋根であれば、瓦は綺麗であっても、ルーフィングなど部材によっては既に寿命を経てしまっているのが現状です。
ルーフィングの寿命が屋根の寿命!?
瓦とルーフィングの寿命が倍近くある場合、どちらの寿命に合わせて修繕を考えるべきなのでしょうか?
それは、それぞれが果たす役割に関係しています。
ルーフィングは防水のために敷かれており、瓦の下に浸入した雨水を外に流す役割があるので、瓦とセットで防水効果を発揮します。
ルーフィングは普段、瓦の下に隠れて見えないものなので、劣化の具合が分かりません。
しかし、劣化して破れや腐食が起きていると、雨漏りなどの大きな被害をもたらしてしまいます。
どんなに瓦そのものの寿命が長く、綺麗な状態を保てていても、見えないルーフィングが寿命を超えて劣化してしまえば、防水効果は低下し屋根としては危険な状況、メンテナンスを行わなければいけない状況になっています。
瓦がメンテナンスフリーだとしても、ルーフィングの寿命に合わせて、20〜25年を目安に瓦の葺き直しを行う必要があります。
反対に、ルーフィングが劣化していない20年未満の時期でも瓦が割れてしまったり、ずれてしまったりすれば、やはり防水効果は低下してしまい屋根の寿命を縮めます。
それぞれの部材の寿命を目安にすることと、劣化や破損の状況を確認したうえで定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
まとめ
日本瓦そのものの寿命は50〜100年以上なのに対し、瓦の下で防水効果を果たしているルーフィングの寿命は20〜30年と、瓦の半分程の寿命です。
屋根は瓦とルーフィングなど、それぞれの部材がセットで防水効果を発揮し、屋根や家を守っています。
ですから、寿命の短いルーフィングの劣化に合わせ20〜25年を目安に葺き直しを行い、屋根としての寿命を延ばしていくようにしましょう。